前歯の見た目を数回の治療で改善できるラミネートベニアは、薄いセラミックの板を歯の表面に貼り付けることで、歯の色や形を整える治療法です。
しかし、その薄い形状からすぐ取れることもあるのではないかといった疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
今回はラミネートベニアの寿命と取れるリスク、そして長持ちさせるためのコツについて解説します。
目次
■ラミネートベニアの寿命はどのくらい?
◎一般的な寿命
ラミネートベニアの寿命はおおよそ7年〜10年程度といわれています。
もちろんこれは目安であり、患者様の生活習慣や口腔内の環境によって大きく変わります。
実際には10年以上問題なく使えているケースもありますが、反対に数年で再治療が必要になる方もいます。
※Tariq F Alghazzawi|Clinical Survival Rate and
Laboratory Failure of Dental Veneers:
A Narrative Literature Review
◎寿命を縮める要因
寿命が短くなる理由としては、強い歯ぎしりや食いしばりによって負担がかかる場合や、硬い食べ物を前歯で噛み続ける習慣がある場合が挙げられます。
また接着剤の経年劣化によって剥がれてしまったり、歯肉が下がって境目が見えてしまったりすることもあります。
さらにむし歯や歯周病が土台の歯に発生すると、ベニアをやり直さなければならないケースもあります。
■ラミネートベニアが取れるリスクについて
◎すぐ取れることはある?
正しく装着されている場合は、すぐ取れてしまうことはあまりありません。
ただし条件によっては外れるリスクが高くなります。
◎噛み合わせによる影響
噛み合わせが正しく調整されていないと、ベニアの一部に強い力が集中し、すぐに外れてしまうことがあります。
特に犬歯や奥歯とのバランスが悪い場合には注意が必要です。
◎食生活の影響
氷やナッツなどの硬い食品を前歯で噛む習慣や、ガムやキャラメルのように粘着性が高い食品を日常的に食べる方は、ベニアが早く取れるリスクが高くなります。
◎装着直後の注意点
装着してすぐの時期は、接着剤が安定するまでに時間がかかります。
この時期に強い力を加えると外れやすくなるため、特に注意が必要です。
■もしラミネートベニアが取れてしまったら?
◎自分で接着しないこと
取れてしまった場合に自分で接着剤を使って直そうとする方もいますが、これは決しておすすめできません。
市販の接着剤は強度も衛生面も不十分であり、歯を傷めてしまう可能性があります。
◎歯科医院を早めに受診する
ベニアが外れた際には、取れたものを清潔な状態で保管し、なるべく早く歯科医院に持参しましょう。
破損していなければ再接着できる場合もありますが、割れている場合には新たに作り直す必要があります。
■ラミネートベニアを長持ちさせるコツ
◎定期検診を受ける
ラミネートベニアを長く使用するためには、歯科医院での定期検診が欠かせません。
接着の状態や歯肉の健康をチェックし、異常があれば早めに対処することで寿命を延ばすことにつながります。
◎丁寧なセルフケア
ベニア自体はむし歯にはなりませんが、土台となる歯はむし歯のリスクがあります。
特に境目は汚れが溜まりやすいため、毎日の歯みがきを丁寧に行い、デンタルフロスや歯間ブラシを使用することが重要です。
◎食事での工夫
硬いものを前歯で噛むことを避け、コーヒーや赤ワインなど着色しやすい飲み物を摂取する際はストローを使用すると、白さをを維持しやすくなります。
◎マウスピースの利用
歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、就寝時にマウスピースを装着することでベニアの破損を防ぎ、寿命を延ばすことにつながります。
【ラミネートベニアはケア次第で長く使える】
ラミネートベニアの寿命は7年〜10年程度といわれており、取れるリスクもゼロではありません。
噛み合わせや生活習慣の影響を大きく受けるため、日常のセルフケアや歯科での定期的なチェックが非常に重要です。
もし取れてしまった場合でも、慌てず歯科医院を受診すれば再接着や新しい作製が可能です。
ラミネートべニアの基本的な情報はこちらの記事をご確認ください。