
ホワイトニングを受けた後に歯がしみると感じる方は少なくありません。
ホワイトニングは安全性の高い処置ですが、薬剤の作用によって一時的に歯がしみる「知覚過敏」が起こるケースがあります。
ここでは、ホワイトニングで歯がしみやすい人の特徴、しみる理由、痛みが続く期間の目安、そして対策方法について分かりやすく解説します。
目次
■ホワイトニングで歯がしみるのはなぜ?
◎薬剤が象牙質の刺激となるため
ホワイトニングの薬剤には過酸化水素または過酸化尿素が含まれています。
これらは歯を白くする働きがありますが、歯の表面のエナメル質の内部まで浸透する過程で、その内部に位置する神経に近い象牙質に刺激が伝わり、一時的にしみる症状が出ることがあります。
これは薬剤の作用による一時的な反応で、多くは数時間から数日でおさまります。
◎知覚過敏がある人はしみやすい
普段から冷たいものがしみる、ブラッシングで歯が痛むといった知覚過敏がある人は、ホワイトニングでも痛みが出やすい傾向があります。
エナメル質が薄い、歯肉が下がって象牙質が露出しているなどの状態があると、薬剤による刺激を受けやすくなります。
■歯がしみやすい人の特徴とは?
◎エナメル質が薄い
歯ぎしりや食いしばりで歯がすり減っている方は、エナメル質が薄くなっていることがあります。この場合、薬剤の浸透が早く、しみる症状が起こりやすくなることがあります。
◎歯肉が下がっている
加齢や歯周病、強すぎるブラッシングによって歯肉が下がっていると、根元の象牙質が露出している場合があります。この象牙質は外部の刺激に弱いため、ホワイトニング中に痛みが出やすいタイプなのです。
◎むし歯や小さな亀裂がある
気づいていない軽度のむし歯や歯の表面の細かいひびがあると、薬剤が内部に入り込み、しみる原因になることがあります。ホワイトニング前の検査でこれらが見つかった場合は、先に治療を行うこともあります。
■しみる症状はいつまで続く?
◎多くは数時間〜48時間以内
ホワイトニングによる痛みは通常一時的で、処置が終わってから数時間で落ち着くことがほとんどです。強くしみた場合でも、多くは48時間以内に改善します。
数日以上痛む場合は知覚過敏が強く出ている可能性があるため、早めに歯科医院へ相談することが大切です。
◎回数を重ねるとしみにくくなることもある
初回のホワイトニングでしみた人でも、適切な間隔をあけることでエナメル質が再石灰化(修復)し、2回目以降は刺激に慣れてくるケースもあります。
■ホワイトニングでしみるのを防ぐ対策とは?
◎知覚過敏用の歯磨き粉を使用する
ホワイトニング前後の数週間は、硝酸カリウムや乳酸アルミニウムなどが配合された知覚過敏用の歯磨き粉を使うことで、痛みを減らす効果が期待できます。
これは、神経への刺激の伝達を抑えたり、象牙細管と呼ばれる細い管を封鎖したりして、痛みを防ぐ作用があるためです。
◎フッ化物でエナメル質を強化する
フッ素はエナメル質を強化し、酸に強い状態をつくります。
自宅でフッ素入り歯磨き粉を使用したりすることで、歯がしみるのを予防しやすくなります。
◎処置前に歯科医師へ相談する
普段から知覚過敏がある、冷たいものがしみるといった症状がある場合は、ホワイトニング前に必ず相談しましょう。
薬剤の濃度を調整したり、しみにくい方法に変更したりすることで、安全に処置を受けられます。
◎痛みが強い時は一旦中断する
ホワイトニング中に強い痛みが出た場合は、無理をせず一時的に使用を中断することも大切です。そのまま続けると症状が悪化する可能性があります。
中断後は歯科医院で再評価を受け、必要に応じて期間や濃度を調整して再開しましょう。
【適切に対処すれば症状を抑えられる】
ホワイトニングで歯がしみるのは珍しいことではなく、多くの場合は薬剤の作用による一時的な知覚過敏です。しみる人の特徴として、エナメル質の薄さや歯肉の退縮、知覚過敏の既往などが関係します。
痛みは通常48時間以内に落ち着くため、必要以上に心配する必要はありません。事前の相談やケア、知覚過敏用の歯磨き粉の利用などでしみるリスクを減らしていきましょう。
ホワイトニングを検討している方は、自分の歯の状態に合った方法を歯科医師と相談の上で進めることで、痛みや違和感なく白い歯を目指せます。ご不明な点はお気軽にご相談ください。

